南箕輪村南原の国道361号線、伊那谷から権兵衛トンネルへと続く道路沿いに突如現れるピンクの絨毯!見頃を迎えた「フクロナデシコ」の可愛らしい花が畑一面に咲き誇ります。
天気の良い日にはアルプスと空、満開のお花畑の色鮮やかなコントラストを楽しむことができます。
フクロナデシコは、別名を「サクラマテンマ」「シレネ・ペンジュラ」とも言い、「フクロナデシコ(袋撫子)」という呼び方は、開花後の萼の形が袋のようになることに由来します。5月下旬から6月上旬にかけて見頃を迎え、花径2センチほどの小さな花を咲かせます。
ハート型の花びらと濃いピンク色がとても可愛らしいです。
この花畑は、酪農を営んでいたご主人が9年ほど前から、もともと牛餌用のトウモロコシを育てていた畑にフクロナデシコの種を蒔いて育てているそうです。その広さ約40アール。手入れの行き届いた畑には訪れる人への心遣いも感じられ、優しい気持ちになります。
花畑の中を横切る小道を散策できたり、木で作られたベンチも用意されており、腰を下ろして花畑を眺めることもできます。この日は、天気がよく汗ばむくらいの陽気でしたが、花畑を横切る風が涼しく、とても心地良かったです。
私のほかにも何人もの人が車を停めて思い思いに花を眺めたり、写真を撮ったりする姿も見られました。
フクロナデシコのほかにも、色とりどの花々が植えられています。
道沿いに、5~6台停められる駐車場があります。
駐車場の一角には、軽トラックの荷台を利用した無人直売所が設けられていました。花畑の一角で育てられた新鮮な野菜が並びます。
取材時には、フクロナデシコのタネも販売されていました。稲の育苗箱に入っており、なんだかほっこり。この美しい花畑を見たら、自分でも育ててみたくなってしまいますね。残念ながら、いつも販売されている訳ではないようですが、運よく出合えたら、自分で育てた花を愛でてみてはいかがでしょう?
*この記事は、令和2年6月に制作し、令和5年12月に一部内容の見直しをしたものです。