みんなの体験記
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さまざまな品種に出会える!複数農家の共同園でぶどう狩り
西原ぶどう園
フルーツ王国とも呼ばれる長野県。ここ伊那谷エリアも、ぶどう、りんご、いちご、なし、柿、ブルーベリーなど、一年を通して、豊富なフルーツが食べられる場所です。



今回、中川村片桐にある「西原ぶどう園」を訪れました。複数の農家が共同で運営している、このあたりでは珍しいぶどう園です。地元のスーパーでも高価なシャインマスカットやピオーネの収穫もできるとあって、とても楽しみにしていました。ぶどう狩りと直売の両方があるので、観光だけではなく地元の人にもよく知られています。
車を走らせると、東に南アルプスをのぞむ場所に広がる、大きなぶどう園が見えてきました。反対側には中央アルプスがそびえるロケーションも魅力です。何列にも連なるトレリス。約4haの園内には7,000本あまりのぶどうの木が植えられているというから、伊那谷エリアの中では、屈指の広大さです。

「澄んだ空気ときれいな水が、おいしいぶどうを育ててくれるのかな」と、期待が高まります。
この日は、青空が広がるとても気持ちが良い天気で、絶好のぶどう狩り日和でした。ぶどう園は、なんだかお洒落で、外国の雰囲気が漂っているような気がします。ぶどう=ワインのイメージが強いからかなぁ。そんなことを考えながら、まずは受付へ。
ぶどう狩りは、取った分の量り売りになります。9月上旬は大粒で果皮が紫黒色の「藤稔り(ふじみのり)」や甘みが強く、酸味は控えめで香りがよい赤系ぶどうの「安芸(あき)クィーン」。9月下旬は他の品種と比べても大粒のサイズ感が特徴の「ピオーネ」。10月上旬は長野のオリジナル品種「ナガノパープル」や黄緑色の果皮が薄く皮ごと食べられて大人気の「シャインマスカット」と、時期によって少しずつぶどうの品種が変化していきます。シーズン中、10種類ほどが入れ替わりで登場するそうなので、何度も通いたくなってしまいますね。
いよいよ、ぶどうが連なるトレリスへ。この時、自分が取りたいぶどう以外は、触らないのがルール。触ってしまうと、ぶどうの果皮表面の鮮度を保つ役割もしているブルームという白い粉が取れてしまうようです。あと、「つまみ食いをしない!!」もお願いされました。そうですよね。たわわに実るぶどうを見ていると、本当においしそうで、誘惑にかられます。
組合長の「さらら農園」竹入吉伸さんに、取り方を教えていただきました。房のたもとの茎の部分をもって、ハサミをいれます。大好物のシャインマスカットに感激です。
他に、ピオーネも収穫しました。ずっしり、重い~!!
ぶどう狩りは、とってもお値打ちなのですが、受付のところにある直売所では、一粒ずつにされたバラ売りやセット売りも、お得に買うことができ、お土産にぴったりです。
直売所のバックヤードでは、ぶどうの選定が行われていました。贈答用も取り扱っているそうなので、遠方の大切な知人への贈り物にもいいですね。
西原ぶどう園は、現在、30代~70代の農家さん11組が共同で運営されています。平成5年に地元農家さんがぶどうの木を定植し、平成6年に「西原生産組合」としてスタートした、歴史あるぶどう園です。時代に合わせ、お客さんの要望に応えながら、育て方を変えたり、流行(はや)りの品種を増やしたりと、試行錯誤と苦労を繰り返しながら繋いできました。全盛期には1シーズンに2万人が訪れたこともあり、今では県内外のリピーターが増えているそうです。積み重ねてきたぶどう栽培の知識と品種の多さ、ぶどうについて丁寧に教えてくれるあたたかな人柄の農家さんたちの笑顔を求めて、リピーターとして通いたくなりました。
西原ぶどう園
【住所】〒399-3802 長野県上伊那郡中川村片桐
【期間】例年9月上旬~1※ぶどう祭りは、9月中旬
【アクセス】中央道松川ICから10分
【駐車場】有(大型バス駐車場有)
【料金】もぎ取り 1キログラム1,200円~、(令和5年度の料金)*料金は、年度により変動いたします。
【お問い合わせ・予約】0265-96-7501/090-5345-2489
※個人は予約なしでもOK

*この記事の情報は、令和3年2月に取材をし、令和6年2月に一部変更したものです。
みんなの体験記ライター
投稿者milkpen
年代40代
趣味カメラ
自己紹介伊那谷の美しい風景や営みの写真を撮り歩き楽しんでいます。
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