みんなの体験記
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子どもも大人も地域の伝統文化を体感しよう。和太鼓と南京玉すだれ体験
田楽座
中央アルプスが見渡せる丘の上。風に乗って、和太鼓や笛の音色が聞こえてきます。ここは、まつり芸能集団「田楽座(でんがくざ)」の稽古場。

1964年に伊那谷で生まれた田楽座は、日本各地の祭りや民俗芸能として受け継がれてきた和太鼓・唄・踊り・獅子舞などを取り入れた創作舞台を繰り広げているグループです。地元はもとより全国にファンを持つ、伊那谷が誇る日本文化の希少な担い手です。

そんな彼らが、舞台で使っている和太鼓や玉すだれを体験できるプランがあると聞き、伺ってきました。舞台の観覧もさせていただき、田楽座の魅力を堪能させていただきました。

今回は、舞台レポートと体験プランについてお伝えします。
春の稽古場の風景。菜の花が咲き誇る。
笑いと胸が熱くなる舞台で疫病退散
現在の田楽座の座員は、20代の若手からベテランまで、男性2人女性7人で構成されています。全国公演を精力的に行っていて、各地の熱いファンが心待ちにしています。

2020年のコロナ禍で、地元で開催された「田楽座稽古場公演」に伺ってきました。例年は1公演200席のところを70席に限り、コロナ対策をして行われました。

昔から、まつりが行われてきた由来の一つに「疫病退散」があります。このコロナ禍において舞台公演をすることに、田楽座のみなさんも悩まれたそうですが、疫病退散への願いを込めて、開催されたそうです。
体を使ったコミカルな演技が会場の笑いを誘う。ひょっとこもマスク姿。
子どもたちも熱心に演技を見守っていた。
演目は笑いを交えた明るいものが多かったのですが、演者のみなさんの熱い気持ちが伝わってくるからか、自然と涙がこみ上げてくるような時間でした。会場には、地元の子どもたちからお年寄りまでが足を運んでいて、会場全体に一体感があり、明るく笑い、拍手を送り、時にはハンカチで目元をぬぐう姿が見られました。
リハーサルの様子。
今回、事前リハーサルの見学にも伺って、熱の入った稽古を目の当たりにしていたので、本番の舞台を拝見して、一層胸に迫るものがありました。

体の奥から響いてくるような和太鼓や心を駆り立てるような笛の音色が、どこか懐かしい気持ちも運んでくれました。子どもの頃に、お祭りで聞いていたのかなと、想いを馳せたり。やはり、日本の文化って良いなぁと改めて思いました。
和太鼓ですっきり爽快! 玉すだれは難しい
公演を拝見して後日、体験プランについて、座員の遊佐愛実さんにお話を伺いながら、体験を行いました。


<和太鼓体験>

子どもや女性、外国の方にも人気だという和太鼓体験。「初めての方や体力に自信のない方も大丈夫ですよ。バチの握り方から丁寧にレクチャーします」と遊佐さん。

初めてだと緊張してしまいますが、「自由に打ち鳴らしてみましょう!」と声をかけてくれるので、なんだか安心。しかも「和太鼓は世界一丈夫な楽器なので、難しく考えなくてOK」といわれると、大丈夫な気がしてきます。

体をいっぱい使って大きく打ったり、細かく小さく連打してみたりと、打ち方にもいろいろあるそう。

意外と体を使うので、程よい疲れもありますが、気分もすっきりとしてくるから不思議。

ストレスを吹き飛ばすのにも向いているかもしれません。
子どもたちにも人気の和太鼓体験
<南京玉すだれ体験>
「あ さて、あ さて、さては南京玉すだれ♪」でお馴染みの南京玉すだれ。「江戸時代から伝わる日本の大道芸なんですよ」と遊佐さん。今回は、体験まではできなかったのですが、様子を聞かせていただきました。

南京玉すだれは、明るい掛け声にのせて、芸を繰り広げるものだそう。声を出すのが恥ずかしいと感じてしまいそうですが、「田楽座メンバーが掛け声をかけているので大丈夫ですよ」とのことで、安心。

まず初めは、玉すだれを手にとるところからスタート。公演で見ているだけでは、どう動いているかわからないほど、変化しているのが印象的でした。体験では、「浦島太郎さんの魚釣り竿」「瀬田の唐橋」「阿弥陀如来」などの技を体験させてもらえます。

ご家族やグループでの参加なら、合体技にチャレンジできるそう。確かに、公演での合わせ技は圧巻でした。希望者の方には、玉すだれの販売も可能だそうです。
真ん中がお話を聞かせてくれた遊佐さん。笛の使い手であり、高音が響く歌も担当。
伊那谷に住んでいながら、田楽座の舞台を見せていただいたのは初めてでしたが、明るい座員のみなさんの人柄や芸の腕前を目の当たりにし、すっかり魅了されてしまいました。

今後に開催される公演は、私もチェックしてまた見てみたいなと思いました。今回できなかった、玉すだれ体験もいつかできたらいいなと思っています。

みなさんもぜひ、伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。
田楽座
【実施時期】通年(要予約)
【料金】2,500円/1名(4人~)
【所要時間】和太鼓体験 30分/南京玉すだれ体験 30分
【住所】〒396-0621伊那市富県9000番地
【駐車場】有り
【アクセス】<車をご利用の場合>中央道 伊那ICより約30分/中央道 駒ヶ根ICより約25分
【URL】https://www.dengakuza.com

*この記事は、令和3年3月に取材をし、令和5年8月に一部更新をしたものです。
みんなの体験記ライター
投稿者milkpen
年代40代
趣味カメラ
自己紹介伊那谷の美しい風景や営みの写真を撮り歩き楽しんでいます。