飯島町でスイーツめぐりをしてきました!
飯島町スイーツめぐり
飯島町といえば、ふたつのアルプスが見える町。西には南アルプス・東には中央アルプスの壮大な景色を眺めることができ、人々の温かさや、その土地のぬくもり・昔ながらの風景が残る飯島町。地元産のそばや果物・野菜の栽培が盛んな地域です。
今回は、そんな飯島町の甘味処を代表するお店「たまごとミルクとりんごの樹」「信州里の菓工房」「アップルパイ・ラボ」をめぐり、おすすめスイーツにまつわる話をお聞きしてきました。
「たまごとミルクとりんごの樹」
飯島町の中でも山がよく見える地域、七久保にあるケーキ屋さん。国道153号線沿いにあり、大きなみどり色の看板が目印です。
かわいらしい外観のお店のまわりには、季節ごとに表情をかえる木々がたくさん植えられています。入口には、地域のお子さんのバースデーボードが置かれていて、とても入りやすい雰囲気のお店です。
眺めのいい景色が見られるイートインスペース
天気のよい日は、山の向こうまで見える喫茶スペース。解放感があり、ピアノの音色を聞きながらゆっくりスイーツを味わうことができます。男性客にも人気。コンサートを開催することもあり、そのときだけのスイーツコースをいただくことができます。
ひときわ目をひく、ズコットチーズケーキ
白くて大きな、その形が並ぶショーケースについ目を奪われました。写真はチーズを使用したもの。ズコットとは、「神父さんが被る小さな帽子」という意味だそう。期間限定でショコラ味もあるそう。「口の中で、ふわっ!シュワッ!と溶ける感じがクセになる、おすすめのケーキですよ」と店員さん。
一番のおすすめ、フルーツごろごろロール
ロールケーキは、名前のとおり4~6種類のフルーツがふんわり生地と生クリームに包まれています。どこを食べてもごろっとした大きな果物が味わえてうれしい!
そしてアップルパイ「林檎の二重奏」。紅玉とふじ、味わいも食感もちがう2種類のりんごを試行錯誤の末に調和させた、贅沢なパイといえるでしょう。このお店でしか食べられないオリジナルスイーツ、まさしく二重奏ですね。
飲み物のセルフコーナーや夏のゼリーには、地元の名水「越百(こすも)の水」を使用。オープン当初から毎日汲みにいっているそう。越百の水は、越百山を中心とした中央アルプスに降り注いだ雪や雨が地中深くに浸透し、与田切公園地下50mまで流れてきた水で、百を越える長寿となるようにとの願いを込めて命名された水で、地元の方が汲みにくる名水です。この日は飯田線を走る電車も見えました。
落ちついた店内と親切な接客、地域の皆さんに愛される理由がわかります。
「信州 里の菓(さとのか)工房」
2件目は道をはさんですぐ目の前にある、栗が自慢のお店「里の菓工房」さんへ。
飯島町を栗の産地に。農家と地域の自慢、そしてこの町の食文化を大切したいと話す里の菓工房さん。収穫された栗はすぐに持ち込まれ、新鮮な状態で加工されます。生産者の顔がわかる、産業として活性化させたいという想いと信頼関係。地元・観光客ともにリピーターが多い理由がそこにはあります。
広々としたテラス席、こんな場所がほしかった
「こういうところがなかったから、ずっと家でお茶を飲んでたんだよ」と、さとのかカフェに訪れる地元のお客さんの声もあるそう。テラス席はペット可。
地元産の栗をふんだんに使用、香りと風味を愉しむ
こちらでは、季節限定メニューのできたてモンブランをいただきました。
栗の自然な甘みを引き立てるようにと、中身の生クリームには砂糖を使用していないとのこと。素材に自信があるからこその美味しさなのでしょうね。秋の週末には行列ができ、1日400セットも出る人気のスイーツなのも納得。ケーキの他にも、店内には栗のお菓子がたくさん並んでいます。
オンラインショップも好評、里の菓工房さんの栗をつかった商品を購入できますよ。
さて、テラス席からつづく橋を渡って「アップルパイ・ラボ」さんへ向かいます。
「アップルパイ・ラボ」
「たまごとミルクとりんごの樹」姉妹店、アップルパイをメインに展開しているお店です。
昔ながらのアップルパイを作りたい。そんな想いから、南信州産のりんごや、季節によって品種をかえて商品を開発しています。
ここに来たらぜひ食べてほしい、「クリーミーラボ」
賞味期限は2時間、注文してからカスタードクリームを入れる温かいアップルパイです。
特別にカスタードクリームを入れるところを見せていただきました。
「みんなでワイワイ食べてもらいたい。コロナ禍に負けず、売上は順調に回復中です。」いつまで入れるの?というくらい、たっぷり注ぎ込みながら、そう話す店員さん。
旅でのちょっとしたおやつに
3件目にもかかわらず、一気に食べ終えてしまいました。おいしい!外はサクサク、中は・・・この旨さは一体!?お話を伺うと、厳選したバターを、りんごの品種によって合わせて使用しているそう。週に1度、遠方から10個まとめて買いにきてくれるお客様もいるんだとか。そのほか、ホールのアップルパイはオーブンから出すとすぐに完売してしまうほどの人気ぶり。
アップルパイ・ラボさんは、近年品種登録された浅間クチーナを使用したり、時期によってさまざまな品種のりんごを使い分けたりしていることも特徴的です。
3つのお店をめぐってみて
おいしいスイーツに出会えたことはもちろん、それぞれの歴史やコンセプト、信州伊那谷の地だからできること、たずさわる人々の想いに触れることができました。飯島町を訪れた際にはぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
*飯島町では、地元農家と行政、JA、里の菓工房がプロジェクトを立ち上げて、2003年から信州伊那栗を生産。質の良い栗を栽培するのに恵まれた伊那谷の風土を生かして伊那栗の開発から栽培が実現しています。
【 たまごとミルクとりんごの樹 】
住 所:長野県上伊那郡飯島町七久保2248-3
Tel No:0265-86-8525
https://www.facebook.com/tamagotomirukutoringonoki
【 信州 里の菓工房 】
住 所:長野県上伊那郡飯島町七久保2513-2
Tel No:0265-86-8730
https://shinsyusatonokakoubou.co.jp/corporate/
【 アップルパイ・ラボ 】
住 所:長野県上伊那郡飯島町七久保2252
Tel No:0265-98-5660
*この記事の情報は、令和3年3月10日現在の情報です。