西に中央アルプス、東に南アルプスという雄大なアルプスの山々に囲まれた、長野県南部に位置する駒ヶ根市。中央道駒ヶ根インターで高速道路を降り、天竜川を渡り東の山並みに向かって20分程車を走らせると、カーブを曲がったその先に、ピンク色に染まった“花桃の里”が現れます。
“花桃の里”と呼ばれているその場所には「すみよしや」と言う、お休み処があります。そのすみよしやさんの先代おじい様が30年ほど前に百々目木(どどめき)川沿いに苗木を植えはじめたのが、花桃の里の始まりです。年々本数を増やし、今では約800本もの木々が季節になると、ピンクや白、紅に色づきます。
その様子は豪華絢爛というよりは、山間につつましく優しく、しかし見た者が「わぁ~」と感嘆の声を漏らしてしまうような、そんな景色が広がっています。
鳥の声や川の流れる音、花の香りなどを歩きながら散策したり、お花の写真をSNSに載せてみるのもいいかもしれません。また車の中からも楽しむことができるので、ドライブのコースに組み込んでみてもいいかもしれません。
先代は数年前に亡くなられていらっしゃいますが、今でも、ご家族が大切に手入れして下さっています。
すみよしやさんのおじいさんが咲かせてくれた花桃は、まるでおとぎ話の花咲爺さんのように、色の無かった冬景色の里山に、毎年春を運んできてくれます。
広い駐車場はありませんので、皆様で譲り合って、また今年はマスク着用など、コロナウィルス感染予防対策をしながら、春の訪れをお楽しみください。
花桃の里
住所:長野県駒ヶ根市中沢6295-1
TEL:0265-87-2840
http://www.hanamomosumiyoshiya.com/花桃は、例年4月初旬から下旬。年によって見頃は異なりますので、事前にご確認ください。
*この記事は、令和3年5月に制作し、令和5年10月に内容の見直しをしたものです。