山にクラフトに、おいしいものいっぱい。 はじめてさんのアウトドア＆ローカル満喫旅 DAY2
１：中央アルプス「宝剣山荘」 早起きして千畳敷カール～天空のソフトクリームで乾杯！
中央アルプスのひとつ宝剣岳の直下に広がる「千畳敷カール」。標高2,612ｍの高地までロープウェイで上がることができ、シーズンなら高山植物の花々に囲まれた別世界の絶景がすぐに味わえるこの場所は、はじめてさんにもおすすめしたいアウトドアスポットの代表格です。
駒ヶ岳ロープウェイ・千畳敷駅周辺の散策だけでも大満足できますが、せっかくなら少しだけ気合を入れて準備をし、ベテラン登山者に混じって「宝剣山荘」をめざしてみるのがおすすめ。ロープウェイ駅からゆっくり登っても約40分。天候に恵まれれば一歩ごとに振り返りたくなるほど圧巻の景色のなか、プチ登山を楽しむことができます。
岩場の道を登りきり、宝剣山荘に着いたら忘れず頼みたいのは「天空のソフトクリーム（500円）」。地元伊那谷の酪農家が生産した「すずらん牛乳」を使用した本格ソフトクリームと圧倒的な風景が、登山の疲れを一気に忘れさせてくれます。
カラフルなクリームソーダ（700円）はメロン、いちご、ブルーハワイ、レモンの４種類から選べる
初心者の中央アルプス登山成功のポイントは、①登山靴や雨具などの事前準備をしっかりすることと、②午後になるほどに雲があがり視界が悪くなりがちなので、早朝に出発すること、と宝剣山荘支配人の千島浩聡さん。
「天気が良いと気持ちの良いこの場所も、ひとたび天候が崩れるとむきだしの自然の脅威にさらされます。しっかりと準備をして、ぜひこの素晴らしい自然を味わってください」（宝剣山荘・千島浩聡さん）
中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ
住所：長野県駒ヶ根市赤穂759-489
電話：0265-83-3107
https://www.chuo-alps.com/
中央アルプス宝剣山荘
住所：長野県上伊那郡宮田村 中央アルプス宝剣岳北方下100m
電話：090-5507-6345
開設時期：4月上旬～11月初旬
※4月及び11月以降の営業については要問い合わせ / 年末年始（要予約）
https://miyadakankou.co.jp/２：露天こぶしの湯 大自然に囲まれた露天風呂でリラックス。
高山の自然を思う存分味わい、疲れたからだを休めるためにぜひ訪ねたいのが麓の「早太郎温泉郷」。なかでも「露天こぶしの湯」は、素朴な佇まいと居心地の良い雰囲気が魅力の日帰り温泉です。
岩風呂・ひのき風呂の２種類の露天風呂に加え、低温サウナも完備。森に抱かれるようにしてあるロケーションのなか、のんびりとお風呂タイムをすごすことができます。
ちなみに「こぶしの湯」の名称は、春になると眼前に真っ白なこぶしの花が咲き誇ることから名付けられたのだとか。夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色・・・と、四季折々の美しさを味わえそうです。
露天こぶしの湯
住所：長野県駒ヶ根市赤穂23-170
電話：0265-83-7228
営業時間：11：00～22：00 ※入館締切21：00
入浴料：大人 750円・小人（小学生） 500円
定休日：毎週木曜日（祝祭日は営業）
https://drop-of-alps.com/３：クラフトビール＆カフェ bien bien 駅前商店街をぶらり散策。特製ハンバーガーと、種類豊富なクラフトビールに舌鼓
小さな冒険の締めくくりには、キンと冷えたクラフトビールを。駒ヶ根駅前の広小路商店街にある「bien bien」では、長野県第一号のクラフトビールブランドとして知られる「南信州ビール」を中心に各地のクラフトビール11種類がタップで楽しめるうれしいお店。
加えて近ごろのもう一つの人気は、店主自慢の手作りハンバーガー。地元のパン店にオーダーしたバンズと100%ビーフ、チェダーチーズなどを贅沢にサンドしたハンバーガーと、揚げたてのフライドポテトは、もちろんビールとの相性抜群です。
11時30分オープン、クローズは深夜２時（ハンバーガーのオーダーは22時まで）。営業時間が長く、自家焙煎のコーヒーも楽しめる使い勝手のよさも魅力。バスや電車の時間待ちや、旅ナカのちょっとしたすきま時間にもぜひどうぞ。
クラフトビールカフェ bien bien
住所：長野県駒ケ根市中央17-26
電話：0265-98-5380
営業時間：11:30～深夜2:00 （料理のオーダーは22:00まで）
定休日：月・火曜日
http://beercafe-bienbien.jp/おすすめのお宿 懐かしさと新しさが交差する。 洗練の古民家一棟貸し宿「nagare」
開業は2020年夏。築100年の古民家をリノベーションした、1日１組限定の古民家宿。古き良き日本家屋と北欧やヨーロッパのヴィンテージ家具とのミクスチャーが心地よい洗練された空間と、世界一周の旅を経て地域に移住してきたオーナー夫婦ならではの行き届いたもてなしを求めて、早くもリピーターが絶えない人気宿です。
nagare
住所：上伊那郡飯島町田切2445-1
電話：050-5806-3963
https://nagare.cc/取材・文：玉木美企子
撮影：佐々木健太
