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伝統神事!踊り!花火!ライブイベント! 訪ねて歩こう!伊那谷の祭り
伊那谷には様々なタイプの「まつり」があります。古くから伝わる伝統神事、のどかな盆踊りやエネルギッシュなダンスフェスティバル、夜空を彩る豪快な花火、地元の〝芸達者〟が頑張るステージイベント、それを取り囲むにぎやかな屋台…メインになるものはいろいろですが、どの「まつり」も地元を元気にするためにその地域の人々が力を合わせて開催しているものばかり。そんな伊那谷の「まつり」の一端を開催月に沿って追いかけてみました。
【4月】信州伊那高遠さくら祭り(伊那市)
写真提供:伊那市観光協会
伊那谷に春の到来を告げるのが、伊那市の高遠さくら祭りです。高遠城址公園を埋め尽くす約1500本の桜が咲き乱れ、例年20万人もの観桜客が訪れる伊那谷随一の観光スポット。園内には「天下第一の桜」と記された石碑があるほど、古くから桜の名所として知られてきました。桜の品種は「タカトオコヒガンザクラ」というこの地に独特な固有種で、一般的な「ソメイヨシノ」に比べて小ぶりで、赤みの強い花が咲きます。遠方から眺めると、城址が丸ごと盛り上がるような桜の塊に見え、園内に入ると天井のように桜が頭上を覆いつくす、見ごたえのある桜です。

令和3年は、3月末に公園開きが行われ(3月28日)、4月1日から散り終わりまでがさくら祭りの期間。入園時間は午前8時から午後5時までで、開花最盛期は午前7時から、夜桜ライトアップ期間(4月8日~20日)は午後10時まで(入場は午後9時まで)にそれぞれ拡大されます。例年お土産や食べ物の出店がありますが、新型コロナ感染対策のため飲食スペースを限定し、ゴザやシートを敷いた宴会や食べ歩きは禁止となります。有料駐車場は約400台、無料臨時駐車場最大2600台が用意されています。

(令和3年2月15日現在)

詳しくは、
長野伊那谷観光局ホームページ特集高遠城址公園
伊那市観光協会ホームページ信州伊那 高遠さくら祭り
をご覧ください。
【5月】千人塚祭典(飯島町)
写真提供:飯島町
伊那谷の南部、飯島町にある千人塚公園で毎年5月5日に行われる恒例のお祭りです。

近年は祭事に加えて地元の若者グループと連携し音楽ライブやフリーマーケット、ワークショップなど多彩な催しを同時開催。公園内にある城ヶ池湖上で行われる水中花火大会は約500発の花火があがり、湖面に映る花火はとてもきれいで会場全体が幻想的な雰囲気に包まれます。
【6月】ほたる祭り(辰野町)
写真提供:辰野町
「夏が始まる辰野から」をテーマに6月中旬から下旬のホタルの見頃にあわせて開催されます。舞台となる辰野町の松尾峡は日本随一のゲンジボタルの群生地として有名であり、天候にもよりますが、多い日には10,000匹を超える圧倒的な数のホタルが乱舞し、幻想的な景色があたり一面に広がります。祭りの期間中は土日を中心に辰野駅前商店街に約130軒の屋台が並び、町内各区や学校、事業所などが参加する「たつのピッカリ踊り」やライブパフォーマンス大会などのイベントも行われ、初夏の風物詩となっています。
【7月】祇園祭(宮田村)
写真提供:宮田村観光協会
江戸時代から続く宮田村の伝統的な夏祭りで、7月第3土曜日に宵祭りが開催されます。神輿が町を練り歩き、夜には花火が打ち上げられ、クライマックスには神輿を粉々になるまで破壊するエネルギッシュなお祭りです。

夜半まで続く「あばれ神輿」と呼ばれる神輿は町を練り歩いた後に、津島神社境内の石段から幾度となく投げ落とし真柱一本になるまで破壊します。その神輿の破片を屋根に上げると無病息災等の厄除けや商売繁盛などのご利益があるといわれます。本来神様が乗っているはずの神輿を、率先して壊してしまうことから「天下の奇祭」と呼ばれるようになりました。宮田の夏が熱くなる一日です。

宮田村観光協会ホームページhttp://kankou.vill.miyada.nagano.jp/miruasobu/宮田ぎおん祭/
みのわ祭り(箕輪町)
写真提供:箕輪町
箕輪町の松島仲町周辺やみのわ天竜公園で、毎年7月の最終土曜日に行なわれる恒例のお祭りです。

祭り当日は松島仲町が歩行者天国となり、オープニングパレード、みのわ太鼓の披露、箕輪みこし大行進、天竜音頭民謡流しなど、様々な出し物が繰り広げられます。どれも伝統の中に若さあふれる箕輪町らしいメニューですが、なんと言ってもこの祭りの花火は圧巻。打ち上げ花火もさることながら、みのわ手筒会の皆さんが、降り注ぐ火の粉の中で、まるで踊るように手筒花火から火の粉の噴射する「手筒花火」が見事!の一言につきます。
KOMA夏!!(駒ケ根市)
写真提供:駒ヶ根市
毎年7月第4土曜日に、JR飯田線駒ヶ根駅周辺の市街地で開催される夏の人気イベントです。メインのダンスパレードには市内の保育園や小学校をはじめ、企業や各種団体が参加し、オリジナル曲「GO OVER」にあわせて踊ります。パフォーマンスでは、バンドや和太鼓の演奏、空手の演武など、多種多彩なチームが出演し、熱いステージを披露します。また、浴衣での記念撮影や、すずらん牛乳早飲み大会、お化け屋敷など参加型の催し物も人気を博しています。

会場には25店ほどの屋台が並び、クレープや焼き鳥、かき氷などの他、小中学生による出店やハンドメイドの雑貨屋、カブトムシの販売などの出店があります。

沢山の市民が活躍でき、熱く楽しく盛り上がる市民まつりです。
【8月】中川どんちゃん祭り(中川村)
写真提供:中川村
伊那谷(上伊那郡)の最南部の中川村の夏祭り。牧ヶ原文化公園で毎年8月の第1土曜日に催されます。昼間に屋台やアトラクションが並ぶ「楽市楽座」が開催され、特設ステージでのイベント、「子どもみこし」や「ビンゴ大会」などに数多くの人々が集まります。祭りの名前の由来にもなっている「どんちゃんおどり」は、村民のソウルダンスで、老若男女が一つになって楽しく踊ります。夜は「煙火打ち上げ」。スターマインを中心に1600発の花火が打ち上げられ、会場は大きな盛り上がりを見せます。
※文中の日程などは、令和3年度の予定です。(令和3年2月15日現在)
大芝高原まつり(南箕輪村)
写真提供:南箕輪村
道の駅にも指定されている南箕輪村の大芝高原で、毎年8月の第3土・日曜日に開催される、盛りだくさんのメニューが揃う一大イベントです。

会場の大芝高原は森や芝生が広がる広大な森林公園で、そこを舞台に、村民がグループごとに参加するおまつりパレードや、大芝まつりの名物「たらいレース」、おまつりステージなど、盛りだくさんのイベントが企画されています。他にも地場農産物の即売会やふるさとの味屋台、フリーマーケットなどもあり、「見て楽しい」「食べておいしい」まつりで、家族皆で楽しんでいただけます。夜には、1000発の花火が夜空を彩り、伊那谷の夏を華やかに締めくくります。 乗馬体験、クラシックカーフェスティバルなどもあります。この季節には入りきれないイルミネーションの展示も10月の大芝高原まつりとして開催されます。
【9月】町内各神社秋祭り(飯島町)
写真提供:飯島町
飯島町では9月に町内にある6か所の神社で秋祭りが行われます。

子供たちによる「きよいだし」、神事、奉納舞い、獅子舞など各神社ごと様々な祭りの行事が行われ、打ち上げ花火や屋台など盛りだくさんなお祭りです。花火は「綱火」と呼ばれる、会場の中空に張られた長い縄を伝って、滑車のついた点火用器具が疾走して点火される仕掛けや、『三国一の美しさ』から命名されたという「三国」と呼ばれる花火など古くから有名で、特に「大三国」の迫力は圧巻。大勢の観客でにぎわいお祭りの見どころとなっています。
【10月】神明神社例祭(辰野町)
写真提供:辰野町
辰野町北大出(きたおおいで)の神明神社で毎年10月第3日曜日に開催される祭りです。中でも神話の世界を再現した「お舟祭り」または「天狗祭り」と呼ばれる神社境内での催しは必見。青竹で飾られた「お舟」から天狗と獅子が跳び出し、天狗は奇声をあげながら境内を暴れまわり、獅子はお舟から周囲を見回したのち、天狗との様々な絡み合いを見せます。この日獅子に頭を噛んでもらうと無病息災で幸福になれると伝えられています。

ユーモラスな振る舞いと、飛び交う奇声から、「奇祭」として有名で、地域住民だけでなく大勢のカメラマンや遠方からの観光客で賑わいます。地区内にある辰野南小学校の太鼓や、地元青年会「明進会(めいしんかい)」による笠踊りも披露されます。
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